画像をクリックすると、拡大する。

第三巻 64
 【前へ : 目次 : 次へ

夜たか

   夜鷹ハ本所吉田町辺り住居し
   夕刻より三々五々自分の持場へ出張りて
   客を迎へるを例とす

◆-◆
【夜鷹 よたか】
江戸時代の街娼の一種で、夜になると出てきて野天、もしくは夜だけの仮小屋で売春した女性たちのこと。京都では「辻君つじぎみ」、大坂では「惣嫁そうか」とよばれるものの江戸版で、名称の由来は、夜間に横行するため、あるいは、夜行性の鳥の夜鷹になぞらえたものともいわれている。いずれも安い代価(24文ともいう)で売春する最下級のもぐり娼婦たちで、主たる巣窟は本所吉田町にあり、客は武家・商家の下級奉公人や下層労働者であり、しばしば夜鷹狩りの取締りの対象となった。古川柳、洒落本、随筆などにしばしばその記述がみられる。(山内まみ ニッポニカによる

この原画は「広重人物画稿」のこれ

「職人尽絵詞」に夜鷹の面白い情景があるので、引いておく、これ。また、「職人尽絵詞」はとても素晴らしい作品なので、すこし紹介した。

◆-◆
 【前へ : 目次 : 次へ
inserted by FC2 system