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第四巻 19
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あさ漬賣

毎年十月十九日
傳馬町にて夷講の
市あり俗に
くされ市とも又
べったら市とも
いふ此市に 鯛並に
あさ漬等を賣る
故にべつたら市と称す

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「夷講 えびすこう」
えびす神をまつる年中行事。1月20日,10月20日の2回を祝う場合や,1月10日,12月8日といった日取りの地方もある。えびすは七福神の中心となる神として福徳を授けてくれるものとされ,各家庭では左膳に魚を添え,お金を升に入れて供えたりする。2回祝う所では,春に稼ぎに出かけ,秋には戻ってくるので,春は朝祝い,秋は夜祝いをするなどとも伝えている。また,12月8日を百姓えびす,10月20日を商人えびすという土地もある(世界大百科事典)。

「べったら漬」は大根の麹漬けの一種。表面についた麹がべとべとしていることからこの名がついた。

灯りにロウソクを使っている。

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