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第四巻 42
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池鯉鮒大明神の虫よけ御守札賣

池鯉鮒明神の御守札を商ふ者あり
五六疋のまむしを箱に入置先御守札の
利益を示し箱の中よりまむしを出すと
自由に東西をのたくり廻るを例の
御守を以てまむしの頭をを
なぜるにまむし 自由を
失ひすくむこと如なり又
壱本の竹にて口中を開き
歯を示し五八三の月 最も
まむしの歯に毒有ることなぞを
説明して御守を賣付る事
なる者也

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池鯉鮒ちりふ大明神。「を」が重なっている。「こと如」は悉く。

東海道の三名社の一つといわれた知立ちりゅう神社(他は三島・熱田)を「ちりふ 池鯉鮒」と表記したもの。三河国二宮(一宮は豊川市の砥鹿神社)。いまは愛知県知立市。
延喜式に「知立神社」と有るので「知立」という表記は古いのだが、「池鯉鮒」も古くからの地名である。また、「池鯉鮒神社」も各地にある。「知立」と「池鯉鮒」の両方が行われている。

その御守り札を売る者。なお、知立神社の御手洗池の鯉は片目であると言い伝えられている。

全国に分布する知立神社などを記録しているサイト「ようこそ知立神社へ」はお勧めです。

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