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第四巻 43
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中屋の坊や
中屋の坊ヤアハ 常に子供の如き着物を着し
天窓ハ 芥子坊主にて一見子供の様なり
中屋の坊やと中良くせ
兎角浮世ハ 中良くせ
或る時ハ 阿波の鳴門の浄瑠璃
などを素語りして実に罪な
き者なり
今に着物の裾短き
を着れバ 中屋の坊や
見るやうだといふ
言葉残れり
安政の頃有名の者なり
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「天窓」は頭のこと。明治文学などでも珍しくないが、一茶(1763~1828)を見ていたら出てきた。
其門に天窓用心ころもがへ (一茶『おらが春』)
第七巻43「浅草の文公」と似ている。
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