この役者に付き沿ふもの二三人ありて、芝居中、両側の町家店頭に至り、戸々に 「ヘエ、新狂言仙臺萩御殿場」 などといひては銭をもらひて廻る。これ打間的劇(こじきしばゐ)の光景(ありさま)なり。(菊池貴一郎『絵本風俗往来』(p401)より)