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第五巻 20
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めかね賣
安政頃本郷森川町の邊に
根本八五郎号を根本堂
無意といふめかね賣あり
此者明治十六年の頃齢
八十五才にして其當時
自ら発明せし下駄と
傘を用ひ目方六〆目
余の箱物背負て日々市中
を行商せし也
◆-◆
「無意」は正しくは「無畏」と号していた。「六〆目」は、「六貫目」。
根本八五郎(無畏)は著作を残しており、国会図書館で検索すると、『今日の神道』(明治19年)、「楕円地球日之出入之図」(明治15年)、『桃太郎一代記』(明治18年)、『日本の教訓』(明治15年)、『祖神祭詞並孝の道』 (明治22年)があり、いずれもデジタルコレクションとして公開されている。
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