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第五巻 22
この婆さんは「大判小判」を掃き込む所作をして、銭をもらおうとする乞食。箒には、多数の大判小判の模型がくくり付けてあって、この婆さんの活発な所作を盛りあげている。『守貞漫稿』七巻の「掃除をしょ、庄介しょう」と似ている(第八卷-90に出しておいた、ここ)。 関東から関西まで分布している「春駒」の唄い初めのところ、 サアサアのりこめ、はねこめ、に調子が似ている。 「春駒」より普及していたかも知れないのは「 サッサ節季候、この婆さんは、こういう、誰の耳にも親しい文句を使ったのだろう。 |