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第六巻 21
「発表あると」は「発表すると」の意か。「異前」は以前。「安直」は安値。なお、明治時代の文献では、「値」を「直」と書くことはよく行われている。 例えば、明治12年3月8日の郵便報知新聞に、天蚕会社で洋風の染色方法を学び、通常の絹織物と競争できる反物ができるようになったとして 元来天蚕は其質大丈夫なるに、價直も頗る廉にして、通常の棉絹物に異ならざれば、呉服の中買商は、見世賣の直段にて右赤松屋より買取を望む(以下略)(『新聞集成明治編年史』4卷p36)「價値」や「値段」に「直」を使用している。 |