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第六巻 87
豆腐の串焼きに味噌を付ける「田楽豆腐」が室町時代に始まったとされる。またコンニャクの串刺しに味噌を付ける「コンニャク田楽」もあった。江戸時代に醤油で煮込む「煮込みおでん」が出来ていた。 明治20年1887に本郷の「 (万増太郎は)上野精養軒に入り、西洋料理を学びました。おでんの屋台を開く時には、外国の料理法を応用したんです。それまでのおでんはすごく煮詰められちゃって、おせち料理の煮物みたいに汁気がなかった。それに対し初代は西洋のスープの手法で、たっぷりのつゆで煮ることにしました。(菊池武顕『あのメニューが生まれた店』平凡社2013 p43)おでんの大根は大町桂月のヒントがあって、この店から始まったという。 晴風は「改良おでん」という語を耳にしたか、屋台時代の「呑喜」に足を運んだことがあって、この図を描いたのであろう。車が二つ見えている。「でこでこてん・・・」という文句はこの屋台とどのように関係があるのか、不明。 第二巻-10「おでん賣」があった。 |