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第六巻 89
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雪月花の塩せんべい賣
         明治廿年頃

月雪花の塩せんべい モシ/\御用なら
今の内に御求なさいまし先第一に風味がよく
壱銭に十枚十銭に百枚壱圓に千枚
拾圓に一万枚 ヲットそんなに賣れ せんべい
やの銀行が出来るすてきめっぽう
大安賣瓜や茄子の花盛り
こりや/\

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ヲットそんなに賣れ」は「おっと、そんなに売れれば」。箱には「しほせんべい」。
ところで煎餅に「雪月花」と名付けるのは現代まで続いていますね。

「高い山から 谷底見れば 瓜やなすびの 花盛り 花盛り」(小学唱歌 明治25年)、この歌の起源はもっと古いらしいが、明治時代に大いにはやった。「ぎっちょん節」の1番の歌詞がこれ。
高い山から谷底見れば
      ギッチョンチョン ギッチョンチョン
瓜や茄子の花ざかり
      オヤマカドッコイドッコイ ヨーイヤナ

          (YouTube 土取利行
◆-◆
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