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第六巻 90
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鍋焼饂飩

鍋焼うんとん
鷹そは屋の
変化せしものならん

夜や
寒し饂飩
焼付鍋の尻

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江戸時代から饂飩は「うんとん」と言っていた。広告は鍋の絵を入れて、「うんとん鍋焼」と読ませている。

明治13年(1880)の年末の新聞に次のような記事がある。
近ごろは鍋焼饂飩が大流行で、夜鷹蕎麦とては喰ふ人が少ないので、府下ぢうに鍋焼饂飩を売る者が八百六十三人有るが、夜鷹蕎麦を売るものは只だ十一人で有るといふ。 讀賣新聞 明治13年12月26日
なお、この冬は特に寒く、隅田川の中州が一寸余も凍っていたという(朝野新聞 同年12月26日)。

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