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第七巻 16

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膃肭臍

膃肭臍の生肉なりとて
眼前に肉を取蛤の貝殻
に入て是を賣る

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「膃肭臍」は、おっとせい。「北海特産」とある。

オットセイ肉は強壮剤として販売されていた。ハマグリの殻に入れるのも、薬としての扱いからだろう。もっとも十一代将軍家斉が愛用していたというのはオットセイのペニス粉末という。

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