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第七巻 21
「燕 つばくら」 ツバメは泥を使って巣をつくるので、縁語として使った。 ツバメは万葉集にすでに登場する日本人になじみの鳥で、完全な“肉食”で虫を食べ穀類を食べないため“益鳥”として大事にされてきた。 明治時代になり、県単位で「燕の捕獲禁止」を出している。次の三重県は早い例である。 燕の田畑に発生する害虫を除くに大効ある事は近来農家の間に頻に唱道する所なり。成川三重県知事は、因りて去る二日県令を以て燕の捕獲を禁止したり。 (明治23年9月10日郵便報知新聞)京都府が翌年4月29日に燕捕獲禁止としたが、これが全国で三例目であると国民新聞(明治24年5月12日)が述べている。 なお、「害虫駆除予防法」が出来たのは、官報(明治29年3月24日)の 法律第17号である。 |