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第七巻 87
「知恵の輪」という語は江戸時代の雑俳などに登場している。 知恵の輪をぬく間に夏の夜明哉 慮推「とたん」は亜鉛メッキのこと。「とたんの針金」は、亜鉛メッキしてある鉄線ということであろう。 「wirefactory」という面白い趣味のブログに「日本の針金細工」があった。その一部。 日本にも、大変古くから針金と針金細工が存在していました。各地に残る古墳時代の遺跡からは、青銅や銅を細く削った針金状の金属が多数出土しています。奈良時代には金属をたたいて延ばす加工技術も確立し、装飾品や仏具などに広く使われました。鉄製の針金は武具・針などの実用品に、金・銀針金は装飾品に、銅の針金は篩や金網など、様々な用途に使われていきました。刀剣の飾りなど素晴らしい作品が現存しています。江戸時代後期には、「ダイス」を使い人力で曳くのはもちろん水車を使ってワイヤーを大量生産する技術も普及していた。 溶かした亜鉛の中を潜らせる「どぶづけ法」でメッキが行われていたのであろう。 『人倫訓蒙図彙』に「 |