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第八巻 02
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ゴム管ハイプ賣

此ゴム管パイプ 明治三十五年
の秋 諸方の縁日などに出て
賣居るを目するに壱個
三銭五厘といふ安價の物なり
其安直に賣ことか出来る理
由といふを聴に横濱の某商
館の見切賣下なるを説く
兎に角割安なれ 購求する者
多く繁昌せり

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「安直」は「安値」のこと。巻七-93 小琴賣に使用例をまとめた。

このゴム管パイプは、いっときのもので、すぐ飽きられただろう。両手が必要であるのも喫煙具としては失格だと思う。

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