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第七巻 93
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小琴賣
清樂器賣
ハ
諸方の縁日又
ハ
繁地の露店に莚を敷き竹
製の小琴を自ら
カン
/\
ヱ
スウルト キウレンカン
と調子を
とる様いかにも風雅なり
而して價わづか八銭の安直なるといふ
虫の音や
隣に並ふ
小琴賣
◆-◆
「小琴」は「胡琴」で、弓で弾く弦楽器。「胡弓 こきゅう」とも(
わが国の古語で「小琴」は「をこと」でつま弾く琴
)。
「安直」は「安値 やすね」、よく出てきます(
巻二-08
朝皃賣
, 巻六-17
アイスクリンム賣
、巻六-21
瀬戸物賣
など晴風さんもよく書いている
)。
東京芸大の民族音楽研究所の公開講座録画「
清樂 ほうかいぶし
」は関連がありそう。2分過ぎから。
第六巻 29「
ほふかい節
」も参考になる。
◆-◆
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