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第七巻 93
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小琴賣

清樂器賣 諸方の縁日又
繁地の露店に莚を敷き竹
製の小琴を自らカン/\
スウルト キウレンカン と調子を
とる様いかにも風雅なり
而して價わづか八銭の安直なるといふ

虫の音や
隣に並ふ
小琴賣

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「小琴」は「胡琴」で、弓で弾く弦楽器。「胡弓 こきゅう」とも(わが国の古語で「小琴」は「をこと」でつま弾く琴)。

「安直」は「安値 やすね」、よく出てきます(巻二-08朝皃賣, 巻六-17アイスクリンム賣、巻六-21瀬戸物賣など晴風さんもよく書いている)。

東京芸大の民族音楽研究所の公開講座録画「清樂 ほうかいぶし」は関連がありそう。2分過ぎから。
第六巻 29「ほふかい節」も参考になる。

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