エジプトガン
(エジプト雁)
4時間ほど森の中を歩いてその日のハイキングの目的地の池に出た。森の中に新しく造成した池で、30×50mほどの長方形だった。長い首のパワーショベルで深く掘り、掘り出した土で周囲に高さ2mほどの土手をめぐらせたというように思えた。その土手の表面は裸土の部分がかなりあり草が生えだしていた。水面は日本の水田にある小さな浮き草のようなものが大部分を被っていた。
わたしが近寄ると、その土手に寝ていた“カモ”がノソリと立ち上がった。わたしは“カルガモかな”と思って、気のないシャッターを押した。飛びたった時に驚いた、“デカイぞ!”と。翼の前縁が白く、後縁が黒かった。そのとき“コウノトリみたい!”と思った。コウノトリをわたしはまだ見たことがないのだけれど。帰国してからただ1枚のこの映像を見てあきれた。まるで“キューピーさん”だと思った。
世界の水鳥に詳しい方に“キューピーガン”てありますかと訊いたら、「エジプトガンだけど、篭抜けと考えた方がよいだろう」と教えていただいた。
('05) 6月1日撮影 於ドイツ、フランクフルト郊外

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