ロウバイ
(蝋梅)
例年だと正月の花にちょうどいい時期につぼみが開き始めるのだが、今冬は寒くて、半月遅れで咲き始めた。でも、ご覧のように花付きはとてもよくて、黄金色のつぼみがぎっしりと並んでいる。開いた花から高雅な芳香が流れてくる。
梅花に似た蝋細工のようであるので蝋梅というのだそうだが、植物学的に梅とは無関係。花芯が赤紫である。花芯まで黄色なものを素心蝋梅(ソシンロウバイ)という。漢方薬では、花を干して鎮咳・解熱に用いるとある。牧野の学生版植物図鑑には「朝鮮半島から1611〜29年に渡来」と書いてあるが、この年代は後水尾天皇の在位と一致しているので、「後水尾天皇の時に渡来した」ということだろう。後水尾は徳川と対峙した天皇として名高いが、古今伝授を受けたり生け花を隆盛にしたり、文化的に高度な活動をなした天皇でもある。
('06) 1月15日撮影
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