フキノトウ

わたしはフキノトウにもっとも春を感じるようにおもう。東京の乾燥していた冬の土が湿って黒ずんできて、冬越しの少々ひねたフキの葉のかげにフキノトウが頭を出す。
フキノトウが初めて頭を出す時期というのを決めるのはとても難しい。というのは、フキの植わっている個々の場所によって日当たり・風向きなどの“微気象”が異なり、フキノトウ1つずつにとって条件が区々だから。写真のものは形がよく獲り頃だが、それから50pも離れていない所には、すでに薹が立ち始めたのが大きくなっていた。そこは隣家との境界のブロックの傍で、日溜まりになっているので成長が早いのではないか。
昨年もこの欄にフキノトウを取り上げて、同じようなことを述べているが、短時間電子レンジで加熱して(30秒程度)、そのまま味噌をつけて噛るのが一番おいしい。良い日本酒があれば言うことはない。
('06) 2月22日撮影
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