多磨霊園にはトチノキ通りというトチノキの大木が並ぶ500mほどの直線道路がある。トチは落葉高木だから冬の間はごく明るい通りだが、4月半ば以降みるみる新緑で埋まり、早くも花が咲いた。辞書には「5月頃、円錐花序を立て、白色で紅斑のある4弁花」を多数つけるとある。その4弁花がハラハラ落ちて道の両側を敷きつめている。 写真にとってみて気づいたが、大木の花はなかなか難しい。円錐花序をひとつクローズアップするだけなら良いが、それだとトチの大木の感じがなくなる。ひいて幹や枝を写そうとするとピントがいまいちになって、迫力が出ない。 掲げた写真は風でややブレがあり、なによりも新緑のみずみずしさが出ていない。 |