コウヤボウキ (高野箒の実)

キク科の落葉小低木で、雑木林の山道を歩いていると、林床によく見かける。10月ごろ、枝の先に白から薄ピンク色の糸造りの小ぶりの花を咲かせる。それが初冬には細い毛が伸びた枯れ色になる。細く柔らかい枝は下を向いて伸び、花も実もごくおとなしく繊細で、目立たない。
高野箒という一風変わった名は、昔、高野山には竹がなくコウヤボウキの枝を刈り、束ねて箒として使っていたからだという。高野山が始めたかどうかは別として、たしかに箒になりそうなしなやかな枝である。
('06) 12月6日撮影 於浅間山公園
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