旧宅の庭から掘りあげてきたヒガンバナの球根を平たい素焼きの植木鉢にぎっしりつめて、ベランダの隅においてあった。昨秋は忘れたままになってしまい、もう1年半になる。ところが、そのうちの一つから花茎が伸び出し、みごとに1輪だけ咲いた。たまに湿り気は与えていたが、掘りあげたままの球根である。申し訳ない気持ちで、この数日、ベランダの真ん中にひっぱり出して鑑賞している。 ナミアゲハが来て、さかんに蜜を吸っている。花を押し開けるようにして、ひとつひとつ丁寧に吸っている。実は、この写真のすぐ右手にはサンショウの鉢があり、今年もアゲハの幼虫が沢山ついていて、丸裸にされそうなので、ぜんぶ取って近所の畑のミカンの木のところに持っていった。このアゲハも産卵に来たのかも知れない。アゲハにも申し訳ない気持ちだ。 |