コブシ (辛夷の実)

林の中を歩いていると、赤橙の実が黒い隈取りで並んでいるのがしばしば落ちている。コブシの実である。見上げると、葉はまだ落葉のきざしも見せないのだが、葉の付け根に美しい赤橙の実がひかっている。なかなかいい感じだ。
だれが見てもこれはメリケンの“にぎり拳[コブシ]”でしょう? これが和名の由来とされているが、春先の優雅で明るい白い花のイメージが強いので、花を見てもコブシという名前がなかなか出てこなかったりする。学名は「Magnolia kobus」で、日本名を取り入れてある。「辛夷」は中国語の木蓮のことだそうだ。

('07) 10月4日撮影 於野川公園
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