シメの数十羽の群が林の中にいて、人がいなくなると地上に降りてくる。バードウォッチャーにおかまいなくウォーキングの人がときどき歩くので、警戒心の強いシメの撮影は難しい。しかし、シメはたえず「ピチピチ」というような鋭い声を上げているので、数十羽の群が近くにいると、まるでシメの声のシャワーを浴びているような気がする。 散歩道に腰を下ろしていると、数mさきの地上に、シメよりずっと小さい鳥が3羽いるのに気づいた。カシラダカである。彼らは散歩道を人が歩いても平気で落葉をひっくり返している。鳴き声はまったくたてない。落葉と紛れて姿もめだたない。しかし、よく見ると、シックでとても美しい。 |