エダ ニホントビナナフシ (日本飛七節 :ナナフシ目ナナフシ科)

今年の東京の梅雨は、ときに強雨があったのでトータルの雨量が平年と比べてどうなのかは知らないが、徒歩と自転車のわたしの実感では、林床がかさついて乾燥していると感じる。そして、虫の種類が少ない。
いつもの、暗い林の上り坂を、歩き始めただけで汗がふき出してくる。左手に望遠マクロのついた1sを少し超えるカメラを掴んでゆっくりゆく。まったく、わたしも67歳の老人なのである。防暑用の白い野球帽に虫がぶつかった音がした。
それが、緑の エダ ニホントビナナフシだった。上から落ちてきたのだろうか。手にとって足元の植物に移してやったが、なにごともなかったように、体を前後に揺らしながら、その植物の葉脈に身を沿わせていった。

('08) 7月13日撮影 於府中市内
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