サトキマダラヒカゲ (里黄斑日影 :チョウ目タテハチョウ科)

すこし暗い林の樹液を流す樹木の表面に、樹液を吸いに来ているのをよく見かける。神経質なチョウで、こちらの動きですぐ飛び立ったりフラッシュで逃げたりするので、良い色を撮影するのはなかなか難しい。中型のチョウで、シックな複雑な色合いはとてもきれいなのである。
ここに掲げた写真は少しもきれいな色が出ていないが、模様がよくわかること、それに写した場所が特別なのでぜひ取り上げておきたかった。白い背景は、公園の公衆便所の便器なのである。いつもは神経質なサトキマダラヒカゲが、夢中になって口吻を伸ばしている。角度を変えて5,6枚、フラッシュを焚いて撮影したが、逃げなかった。
公園の公衆便所の壁や天井、周囲の地面などは昆虫撮影のねらい目なのだが、便器そのものというのは初めてだった。ただし、周辺に人がいない時でオープンな環境であることなど、配慮も必要。

('09)6月3日撮影 於小金井市
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