エサキモンキツノカメムシ (卵を守る江崎紋黄亀虫♀ :カメムシ目ツノカメムシ科)

先に交尾の写真を掲げたが(6/2撮影)、その時と同じマメガキの葉の上で、エサキモンキツノカメムシ♀がかぶさるようにして卵を守っていた。同じ情景をこの上下の葉でいくつも見かけたので、この♀が先の写真の個体であるかどうかは分からない。
マメガキがどの地方で多く栽培されたか、先の写真で「仮説」などと大胆なことを言ってしまって慌てて調べた。 今井敬潤『柿の民俗誌』(近畿民俗叢書1990)という美しい装丁の素晴らしい労作を知り、「柿渋」が日本人の生活に深くかかわる“有機化学技術”のひとつの大きな分野を形成していたことを教えてもらった。今井敬潤氏には『柿渋』(法政大学2003)というメジャーな著作もあるが、わたしは前著の方を勧めます。

('09) 6月12日撮影 於小金井市
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