八ヶ岳西麓の海抜1500mほどのS氏の山荘で数日過ごした。その高さでは、空も大気も草花もすでに初秋の気配だった。 野菊、ワレモコウ、タデ、ツリフネソウなどが乱れ咲いている草むらに入りこんでしゃがんで、草丈と同じ目の高さで眺め回していたら、まるでスズメバチのような派手な虎斑模様のこいつが、草の葉に掴まっていた。スカシバガの仲間であることは一目でわかった。3〜4pはある大きなやつだが、動作がノソノソしていて、スズメバチの切れ味とはまるで違う。 近くに、少しくすんだ色の同じセスジスカシバがいたが、そちらは触角が櫛状で、♂であることが後に調べてわかった(ここに掲げました)。 |