モンスズメバチ (紋雀蜂 :ハチ目スズメバチ科)

いつもの遊水池の草地に足を入れると、クモの巣に大きなハチが逆さになって捕まっていた。変だな、と思った。徐々に接近していきながら、シャッターを何度も押した。直ぐに判ったが、このハチは、クモの巣に掛かったベニシジミを横取りしているのである。巧みにクモの巣に脚をかけてぶら下がっている。
ベニシジミにクモが取り付く前の新鮮な獲物を横取りしたようだ。わたしがこのハチに気付いたときは、ベニシジミはきちんと羽を畳んでいた。ハチはチョウの体をむしって食べていたが(肉だんごを作っていたようだ)、たちまちのうちに翅がバラバラになり、ハチが飛び立つまで1分半ほどだった。写真はもうハチの作業の終わりかけである。ハチの体にチョウの鱗粉が降りかかっている。
腹部の黄色い帯が波を打った模様であって、腹の上部に赤茶色の帯があること、などからモンスズメバチであることが分かる。

('09) 10月1日撮影 於小金井市
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