キクスイカミキリ (菊穂髪切 :甲虫目カミキリムシ科)

草の間からすっきりした黒い甲虫が出てきた。“格好いい!”と思った。1pほどで、丈夫そうな触角が長く、カミキリムシの仲間のようだ。何よりも胸背に赤い丸があるのが特徴。
調べてみて驚いた。これは菊栽培家が目のカタキにするとびきりの害虫らしい。キク科植物(野外ではヨモギなど)の穂先がしおれて垂れるのはまずこいつのせいだという。産卵の際、新芽に傷を付けてそこへ卵を生み込む。そのために、傷から先は枯れてしまう。なお、漢字の「菊穂」をあてたのはわたしの考えで、根拠ある文献を調べてはいない。

('10) 5月17日撮影 於府中市
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