ヨメナ(カントウヨメナ)の花芯は径1pほどだが、その半分ぐらいの大きさで青緑の金属光沢が美しい甲虫がいた。花の上でチョコマカとよく動くのでうまく写すのは難しい。油断しているとすぐ花片の下側に隠れてしまう。あるいは、飛び去る。 頭と翅の間に円盤状のところがあって、ゴミムシの仲間(オサムシ科)らしい、と見当がついた。ネット情報ですぐコルリアトキリゴミムシと分かった。わずか20年ほど前に北米から入った種類で、はじめは千葉県でみつかり、またたく間に全国に広がったという。アトキリというのは体の後端が断ち切られたように終わっているからで、「オサムシ科アトキリ亜科」がある。 「訪花性昆虫」という概念はチョウやハチばかりでなく、このゴミムシのような小さい虫の仲間にも当然ながら成立し、花粉媒介などに重要な役割を果たすこともあるらしい。 |