ウスアカフサヤスデ (薄赤房馬陸 :節足動物門ヤスデ綱フサヤスデ目フサヤスデ科)

ケヤキの皮むきをしていると、こういう初めて見るような、昆虫以外の生物が出てくる。これは「フサヤスデ」というグループらしいが、まるで合成樹脂繊維のような糸の束がお尻から出ている。右はヒメコバネナガカメムシで約4mmなので、このヤスデの類は肉眼ではかなり小さい。わたしはこんなものを初めて見たし、だいたいヤスデを「馬陸」と書くことを初めて知った。ヤスデはムカデみたいなもので、茶色っぽくて多数の足でソワソワソワと動く、というぐらいの認識しかなかった。汽車を止める話は扱いましたが(11/22-2010)。
ウスアカフサヤスデはフサヤスデ目で、この目は日本に2科3種知られている、というから実に少ない。歩肢13対、胴節11個だそうだが、こういう多足類の熟語も覚えなくちゃ。フサヤスデが他のヤスデ類と違う第一の点は、体表が硬い外骨格でおおわれず、代わりに剛毛でおおわれていることだという。
写真は野川公園のある一隅だが、同じ公園内でもやたらにどこにでも居るというわけではない。わたしの行動範囲では、小金井公園の西側にも多かった。

('11) 1月3日撮影 於小金井市
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