緑金色に輝くタマムシは法隆寺の玉虫厨子で、みなが知っているが、それよりはるかに小さいナガタマムシという虫たちの存在はあまり知られていない。小さいながら全身を金属光沢でよろい、とても美しい虫たちだ。わたしは数年前にヒシモンナガタマムシが緑の葉の上にいるのを見つけて、レンズをむける間もなく逃げられてしまったことがあり、それ以来あこがれていた。 今年は樹皮表面をウォッチするという手法で新しい虫の世界を沢山知ったが、マクロレンズの対象としてカミキリムシの面白さを知ったは収穫だった。ほだ木の傍にしゃがんでカミキリムシを待っていたら、わたしにぶつかるようにして飛んできたのがヒシモンナガタマムシだった。 |