エンマムシの一種 (閻魔虫の一種 :甲虫目エンマムシ科)

    【追記 2014-6/24】おそらくコエンマムシである

動物の死体などに集まる習性から「エンマムシ 閻魔虫」の名がついたらしい。しかし、腐肉を食べるのではなく、そこに生みつけられるハエの蛆(幼虫)を食べる。エンマムシ類は日本産が120種近く記録されているそうだ(大原昌宏日本産エンマムシ上科概説という専門的サイトがある)。
写真の全身がまっ黒で4mmほどの甲虫は、エンマムシの一種であることは確実だが種名までは分からない。キノコに生みつけられたハエ類の蛆を掘り出して食べようとしているところである。キノコを掘るのに都合がよさそうに脚の一部がヘラ状になっている。
わたしは赤松の切株でキノコに頭を突っ込んでいるまっ黒の甲虫をてっきりキノコムシ類だと思っていたので、蛆を引きずり出して食べ始めたのにはまったく驚いた。肉食だから。しかも、こういうエンマムシ類が多種多様に生存しているという(全世界では現在3800種記録されているそうだ)。昆虫の世界の奥深さを想わざるを得ない。

('11) 8月1日撮影 於小金井市
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