ノコギリクワガタの♀　（鋸鍬形の雌　：甲虫目クワガタムシ科）

ヒラタクワガタとコクワガタと、もう一つの写真がこのノコギリクワガタの♀だった。この近隣のフィールドで見られる普通種はこの３種だという。偶然なのだが、わたしが写すことができた３枚がちょうどこの３種になっていた。わたしはこの３枚の写真が全部異なる種であるかどうかさえ分かっていなかった。 “甲虫屋”氏の分析的な説明は「ノコギリクワガタは前胸背と前翅の色や質感がほぼ同じで、粗くザラついた感じ。つまり光沢は弱め」である。３枚の写真を見ていただいて、それぞれの種名が分かったあと何度も繰り返し写真を見直しているのだけれど、正直なところ、わたしにはまだ区別がつかない。 永年これらの甲虫と親しんでこられた“甲虫屋”氏にとっては、区別はまったく容易であるらしい。「少し誇張して言えば、リンゴと梨と梅と桃の区別みたいなものと感じてましたから、内心では“見たらすぐわかるのに”と思っていました」と。

（'11） １０月６日撮影　於小金井市
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