ユミアシゴミムシダマシ (弓足芥虫欺 :甲虫目ゴミムシダマシ科)

今春はなかなか暖かくならない。まだ虫の気配はまったく冬である。冷たい北西風が強いのだが、浅間山公園に出かけてみた。公園の入り口で、黒い甲虫が石の上をはっているのに気がついて、驚いた。今年になって甲虫類を見たのはテントウムシ以外はこれが始めてである。写真は公園に入る階段の板に置いて、撮影したもの。3p弱の、ずいぶん大きな甲虫である。あまりツヤがなく、頭が平べったい。脚が長く、オサムシの仲間らしいことは見当がついた。動きが鈍いが、それは気温が低いせいかもしれない。冬を越した個体が早めに出てきたのだろう。
久し振りに、昆虫のサイトを回って“絵合わせ”を試みる。昆虫学の本筋からすれば薦められる方法ではないのだろうが、わたしのような遅れて虫好きになった者には“絵合わせ”を、ああでもない、こうでもないと長々とやっているのは快楽である。
「脛節が弓状になっている」ので「ユミアシ」と名がついたのだそうだが、どうだろうか。たいていの甲虫の脛節はいくらか弓状になっているような気がする。

('12) 3月19日撮影 於府中市
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