クロヘリアトキリゴミムシ (黒縁後切芥虫 ;甲虫目オサムシ科)

寒くなってきて虫の姿が少なくなると、公園の大木の表面を見て歩く。日当たりの良いところでカメラを唯一の付き合いの良い友としてぶら下げながら、歩きまわるのはいい気分である。ユリノキの巨木の北側の樹皮に苔が付いていて、それに透明感のある褐色のゴミムシらしいのがじっとしていた。1cmほどの大きさである。黒い隈取りが目立ち、体の下端が断ち切られているようになっているので「アトキリ」の名がある。特徴がはっきりしており、幸いクロヘリアトキリゴミムシの種名はすぐに分かった。特徴そのままで、こういう種名はありがたい。
樹皮が濡れているのは前夜の雨のせいだ。樹皮探虫は気温・陽当たりのほかに樹皮の湿り気も重要だと思う。陽当たりがよいのを好むのもいるし、日陰側の方を好むのもいる。だが、適度の湿り気のある時に樹皮表面に出てくる虫が多いように思う。

('12) 11月12日撮影 於府中市
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