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一蝶圖 節季候

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節季候 せきぞろ】
「節季(せっき)にて候」の意。江戸時代の門付けの一。歳末に三、四人一組でウラジロの葉をつけた笠をかぶり、赤い布で顔を覆い、四つ竹などを鳴らしながら「せきぞろ、せきぞろ」とはやして家々を回り、米銭(べいせん)を請うた。せっきぞろ。《季 冬》「せきぞろの来れば風雅も師走哉/芭蕉」(大辞泉


英一蝶 はなぶさ いっちょう】(1652~1724)
多才な人で、絵はもちろん、俳人として宝井其角・松尾芭蕉と交友があり、吉原では幇間として才を発揮した。
元禄六年(1693)罪を得て入牢する。理由は不明で、2ヵ月後に釈放される。元禄十一年(1698)今度は生類憐れみの令に対する違反(町人の分際で釣りをした)により、三宅島へ流罪となった。宝永六年(1709)に赦免。その12年間、江戸から画材を送らせ、精力的に絵を描いている。島で子を作ってもいる。享保九年(1724)死去、享年七十三。
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