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第一巻 17

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人倫訓蒙圖彙

鬢付凍油賣

口上商人万の
合薬并に鬢
付のたくひ諸方
市法会の場
等に出弁舌をもて
これをうる

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この原図は『人倫訓蒙圖彙』巻四にある（これ）。原図には題名がなく、辛辣な「口上商人（こうしやうあきんと）」という説明文がついている。晴風はそこから取っている。

万（よろつ）の合薬（あわせくすり）并に鬢付のたぐひ、諸方の市法會（はうゑ）の場等に出、弁舌をもてこれをうり、又は神を誓、蛇（くちなは）をミせ、操人形を出し、物まねをして人をあつめて是をあきなふ。顔（つら）の皮一種（しゅ）の商（あきなふ）なり。

「凍油」というのは珍しい語だと思う。「ポマード」（古いか？）の漢字として合っているが、すこし疑問が残る。「鬢付け油」について詳細な情報があるのはサイト「木のメモ帳」の（ここ）。（サイト「木のメモ帳」は巻七-13「さびたの木のパイプ賣」で紹介している。）

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