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第一巻 50
地黄煎(じおうせん)は、地黄(アカヤジオウ)の根を煎じた生薬、およびそれを水飴などへ添加した飴のこともいう。くだり飴ともいう。 子供に呑ませる薬であるので、甘さを強調したらしい。「元禄、宝永ころ、浅草あたりに七兵衛といへる飴売、専ら千年とて是を売りて行われたりとぞ」(喜多川信節『均庭雑考』)。 アカヤジオウはゴマノハグサ科の植物。この根を干したもの(乾地黄)を酒に漬けてさらに干すと熟地黄となる。乾地黄⇒熟地黄と手が加わるに従って甘みが増す。 古閑『人物草画』に原画がある。こちら。 |