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第一巻 49
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かん垢離ごり
山臥

英一蝶筆
職人尽しの内


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「英一蝶筆 職人尽くしの内」と明記してあるが、江戸前期の浄土宗僧・古閑『人物草画』に原画があることは間違いない。やや面倒な問題なのでこちらにまとめた。

手前の人物が右手に下げているのは「銭緡ぜにさし」、「木綿賣」に出てきた。この者たちが持っているのは喜捨された銭をまとめて持っているので、必ずしも1本(96枚)ではなかったであろう。

奥の男が右手に持っているのが何なのか、不明。『人物草画』の原画では、持っている棒が途中で止まって貫通しているように見える。「寒参り」は鈴を振りながら裸足で薄着して社寺に参詣し祈願するとあり、「寒垢離」は冷水を浴びて神仏に祈願するとある(世界大百科事典)。「寒念仏」は寒三十日鈴を振歩行とある(続飛鳥川)。
どうも「鈴」のような、片手で音を出せるものを右手に持っているか。

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