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第二巻 11
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  軽弁筆賣

此軽弁筆 赤黒の弐種
あり紙に文字を記すに自
由なる事今の鉛筆より軽弁
なり又此筆にて盃其他うるし
にて塗たる物に画なとを
写し三印と称す金ぷんを
掛て餘を木綿繰にてふき
取れ 一見蒔絵の如し此
筆賣 縁日の露店にて
筆の遣ひかた蒔繪仕用
を示し又説明などして商ふもの
今は絶たり


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軽弁筆は「軽便筆 けいべんふで」であろう。手軽で便利な筆。

「三印」というのは商品名らしいが、不詳。「木綿繰」という語も不明だが、今の「綿棒」のことではないか。

「三印」をふくむ数行は難しく不確か、誤りがあるかも知れない。

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