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第二巻 22
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五百羅漢再建
寄付募集の托鉢

 「本所五ツ目五百羅漢ヱーーーーーー
 再建 釋杖の音ガラ/\/\/\

天恩山羅漢禅寺 松雲禅師の
創立せし阿羅漢五百躰を安置せし
寺にて栄螺堂とて有名なり該寺の
僧侶は常に托鉢を以て修業とすこれ
仏法の布施波羅密なるべし


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「波羅密」は波羅蜜が正しい。

さざえ堂は東日本のあちこちにあるが、3階建ての特異な観音堂。その始まりがこの羅漢寺の栄螺さざえ堂で、安永九年(1780)に建立。安政の大地震(1855)に倒壊した。500体の木造羅漢像があったという。

坊さんたちの表情がなんとも言えずよい。

『高村光雲懐古談』(大正11年成立)に、明治8年さざえ堂が潰される際に、松雲禅師作の観音1体を守り本尊として手に入れる経緯が述べてある。興味深いので紹介する(ここ)。

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