画像をクリックすると、拡大する。

第二巻 30
前へ : 目次 : 次へ

廻りの髪結

廻の髪結 商家多き町内に
必ずありて終日各店を廻り
旦那番頭若者小僧或ひ 権助
等に到る迄の髪を結て廻るを業とす

 附言
  安受合を髪結の只今といふ語の残り居る 此髪結を
  迎に行 如何なる都合ありてもヘイ只今と答るに依りて
                      なりといふ


◆-◆

「権助 ごんすけ」は田舎出の商家の雇い男を指し、飯炊きや下男をしている。

橋本養邦「江戸年中風俗之絵」に登場する「廻り髪結い」はここ

第1巻に「出床」があった。これには一応固定した店があった。「廻りの髪結」は町内をまわって仕事をする髪結。

◆-◆
前へ : 目次 : 次へ
inserted by FC2 system