江戸時代の魚の格付けでは、鰹は上魚ではなく中魚でしたが、江戸の人々は初鰹を珍重し、幕府の定めより以前に闇ルートで入手する初鰹は高値で取り引きされました。 とくに明和・安永のころ(1764~81)から文化・文政のころ(1804~30)には、初鰹志向が熱狂的で、驚くような高値でした。 (江戸食文化紀行12 より)
昔はまぐろを食たるを、人に物語するにも耳に寄てひそかに咄たるに、今は歴々の御料理に出るもおかし、