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第三巻 10
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蚊帳賣


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「蚊帳 かや」は麻製の網で、夏の夜は就寝前に長押なげしの鉤に蚊帳の四隅の釣り手を引っ掛けて、蚊帳を吊ったものである。いまは、長押のない家が普通で、蚊帳の生活を知らない人たちが多くなった。
蚊帳売りは。「蚊帳ぁ、萌黄の蚊帳ぁ」と長く引っ張った売り声で、初夏を知らせたものだという(ウィキペディア)。

ただし、蚊帳は世界的には熱帯地方などに対して普及が計られており、蚊が媒介するマラリア、デング熱、黄熱病などに対する、効果的で安価で薬品を用いない防護法として重要である。生態学的に“優しい”防護法として高く評価されている。

『あづまの手ぶり』に原画がある、これ

紙製のものは「紙帳 しちょう」といい、冬は暖房用にも使われた。『盲文画話』に「紙帳賣」がある(この図

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