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第四巻 08
新ショウガを売るので、ショウガ祭りと言った。めっかち、片目から買うと良い、など伝えがあるという。 「ちきびつ、ちぎばこ」は、千木箱、千木筥、千木櫃などの漢字があてられるようだ。千木箱とは、檜材で作られた小判型の曲物容器を3段に重ね、藁で縛ったもので、白・紫・綠の泥絵の具で藤の花の絵が描かれており、中に2~3粒かの煎豆が入っていて、振るとカラカラと音がする。近世期には飴を詰めて売られており、明治以降に煎豆・砂糖豆などに変わったようで、菓子箱のようなものであったらしい(サイト「芝大神宮のだらだら祭り」より、惜しいことにリンク切れ)。 『うなゐのとも』第3篇(明治39年)に「ちきびつ」が取りあげてある(これ)。 |