画像をクリックすると、拡大する。
|
第四巻 13
【前へ : 目次 : 次へ】
最中博奕
此もの明治以前柳原に出たり
最中の内に小き紙片を入置これを
水中に投すれバ 小文字現る
前面正月より六月まて書たるもの
有り此内自らの欲する所へ銭を
かけ卸て最中を寄取其内
の紙を水中入れ現れたる文字と
自分のかけ置たる文字と
符合すれハ 四割の
利益を得る仕組なり
此最中とばくハ
はなッはりと称る者ありて
田舎者なとの銭を巻
上るいかさまもの也
今に最中のはな張の称残れり
|
◆-◆
「最中博奕 もなかとばく」
「銭をかけ卸て最中を寄取」は「銭を掛けおろして、最中を選り取り」
◆-◆
【前へ : 目次 : 次へ】
|