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第四巻 27
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宝引クシ

  此宝引鬮明治前諸方の縁日祭禮なとの場所
  手に五本斗り細き真ちくの鬮を持此内一本に当りの鬮あれと
  巧に此鬮に当らぬよふに綾なすもの又景物 春画の本お守袋其外
  きせる手拭等を並べて置き
  欲深き客より銭を唯取る
  工風なりといふ

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「真ちく」は「真竹」、今は「まだけ」というのが普通。

ややインチキ臭いところは、第四巻-13「最中博奕」に似ている。こういう少し怖そうなものが混じるのが、大道商売や祭の夜店などが持つ吸引力であり魅力のひとつだった。

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