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第五巻 11
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手遊賣
  俗に六文屋といふ

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天秤棒で担いで歩くのだろうが、晴風はずいぶん丁寧におもちゃを描き込んでいる。
手遊び売りの「俗に六文屋」というのは、特定の店名ではなく、今の百円ショップという類の一般店名のようだ。

店の種類が違うが、惣菜屋の四文屋というのは随筆「飛鳥川」に記録されている。
右の家台その後は、煮肴にしめ菓子の類、四文屋とて両国は一面、柳原より芝までつづき大造なる事也。飛鳥川p12 日本随筆大成第二期10
鍬形蕙斎「職人尽絵詞」の「四文屋」。こういう店が両国などには並んでいた。

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